研究活動
当研究会の管理人・有田豊が積み上げている研究業績です。
【学位申請論文】
1.ヴァルド派――中世キリスト教異端とその定義範囲
(大阪市立大学文学部・学士学位申請論文, 2008年)
2.ヴァルド派の成立と宗教改革参加――カルヴァン派との合同の観点から
(大阪市立大学大学院文学研究科・修士学位申請論文, 2010年)
3.宗教改革以降のヴァルド派における集団意識――起源伝承によるその形成と保持――
(大阪市立大学大学院文学研究科・課程博士学位申請論文,2012年)
【研究論文】
1. 中世から宗教改革期におけるヴァルド派の教義的変遷について
(『Lutèce』, 大阪市立大学フランス文学会, 38号, 2010年, pp.21-36)
2. 偽りの神話――起源伝承にみるヴァルド派の集団意識について――
(『Lutèce』, 大阪市立大学フランス文学会, 39号, 2011年, pp.3-22)
3. 独自の起源伝承にみる宗教改革期のヴァルド派の集団意識について
(『関西フランス語フランス文学』,日本フランス語フランス文学会関西支部, 18号, 2011年, pp.3-13)
4. 近代ヴァルド派史書にみる起源伝承の変遷とその変化理由
(『Lutèce』, 大阪市立大学フランス文学会, 41号, 2013年, pp.21-36)
5. 中世ヴァルド派詩篇『崇高なる読誦』の成立時期に関する諸主張
(『Lutèce』, 大阪市立大学フランス文学会, 44号, 2018年, pp.5-21)
6.L’Identité vaudoise : l’évolution de la légende sur leur origine depuis la Réforme jusqu’au dix-neuvième siècle
(New Perspectives on Heretical Discourse and Identities: The Waldensians in Historical Context, Bern: Peter Lang, 2021, pp.205-233)
7. 8本の詩にみる中世ヴァルド派の教理――「悔悛の奨励」を中心に――
(『立命館言語文化研究』,立命館大学国際言語文化研究所, 36巻1号, 2024年, pp.115-129)
8. 中世期のヴァルド派における聖書理解――教理詩『崇高なる読誦』を例に
(『フランス語フランス文学研究』,日本フランス語フランス文学会, 125巻, 2024年, pp.21-36)
9.Le Valdéisme et l’auto-compréhension des croyants vaudois dans la Nobla Leiçon
(Altérité et déviance religieuse. Regards sur l’hérésie entre Europe et Extrême-Orient, Neuchâtel: Édition Alphil, 印刷中)
【学会発表】
1.中世から宗教改革期におけるヴァルド派の教義的変遷について
(大阪市立大学フランス文学会・秋季研究発表会, 大阪市立大学, 2009年9月26日)
2.宗教改革におけるジャン・カルヴァンとヴァルド派の関係性について
(日本フランス語フランス文学会・関西支部大会, 奈良女子大学, 2010年12月14日)
3.偽りの神話――ヴァルド派の起源に関する一考察――
(大阪市立大学フランス文学会・春季研究発表会, 大阪市立大学, 2011年3月27日)
4.ヴァルド派の集団意識――中世から宗教改革以降にかけての変化――
(西洋中世学会ポスターセッション, 慶応義塾大学, 2011年8月30日)
5.独自の起源伝承にみる宗教改革期のヴァルド派の起源伝承について
(日本フランス語フランス文学会・関西支部大会, 大阪市立大学, 2011年11月12日)
6.近世ヴァルド派史書にみる起源伝承の変遷とその変化理由に関する一考察
(大阪市立大学フランス文学会・秋季研究発表会, 大阪市立大学, 2012年9月29日)
7.博論報告:宗教改革以降のヴァルド派における集団意識――起源伝承によるその形成と保持――
(大阪市立大学フランス文学会・秋季研究発表会, 大阪市立大学, 2013年9月28日)
8.起源伝承の消失――19世紀のヴァルド派における起源の認識――
(第65回日本西洋史学会大会・自由論題報告, 富山大学, 2015年5月17日)
9.I valdesi nella storiografia contemporanea in Giappone
(55° Convegno della Società di studi valdesi - “Valdesi” “Vaudes” “Valdenses” “Vaudois”Identità valdesi tra passato e presente, Aula Sinodale della Casa Valdese di Torre Pellice, 2015/09/04-06)
10.中世ヴァルド派の思想に関する文献学的研究――写本の分析・解読・校訂――
(第66回日本西洋史学会大会・ポスター発表, 慶応義塾大学, 2016年5月21-22日)
11.中世ヴァルド派詩篇『崇高なる読誦』の成立時期に関する諸主張
(大阪市立大学フランス文学会・春季研究発表会, 大阪市立大学, 2017年6月25日)
12.L'identité vaudoise après la Réforme (1532-1848)
(New Perspectives on Heretical Discourse and Identity:The Waldensians in the Medieval and Early Modern Context, Trinity College Dublin, 2018/02/09-10)
13.「異端」の眼から見た「正統」の姿――中世ヴァルド派詩編におけるカトリック教会のイメージ――
(西洋中世学会・第13回大会シンポジウム「異端の眼、異端を見る眼」, オンライン, 2021年6月20日)
14.宗教改革以降のヴァルド派史書―起源伝承の変容とその社会的影響―
(第72回日本西洋史学会・小シンポジウム「モビリティーを生む「書物」:中近世ヨーロッパ内境域アルプス世界の場合」, オンライン, 2022年5月22日)
15.詩編にみる中世ヴァルド派の教理―写本の分析と翻訳―
(西洋中世学会・第14回大会ポスター発表, 立教大学, 2022年6月19日)
16.中世期のヴァルド派における聖書理解―教理詩『崇高なる読誦』を例に―
(日本フランス語フランス文学会・秋季全国大会, 九州大学, 2023年10月28日)
17.Spiritual mobility of the Waldenses in the Post-Reformation Alps based on a Protestant perspective
(Spatial and Social Mobilities in the Medieval and Early Modern Alpine Regions: Political, Religious, and Social Dynamics in Boundary Areas, Università della Svizzera italiana, 2024/03/29)
【研究会&セミナー発表】
1.Waldensians――Why were They Judged as Heretics?
(International School, Osaka City University, 2008/09/18)
2.宗教改革以降のヴァルド派の集団意識――起源に関する独自的伝承を中心に――
(都市文化研究センター定例研究会「文学研究科・研究カフェ」, 大阪市立大学, 2011年12月2日)
3.The Tendency of Research in Japan on the Waldenses
(OCU-UIUC Symposium, University of Illinois at Urbana-Champaign, 2013/03/07)
4.ピエモンテの谷を中心としたヴァルド派の歴史的記憶に関する調査活動
(頭脳循環プログラム EU TransNet 若手研究者ミーティング, 大阪市立大学, 2013年12月21日)
5.Collective Consciousness of the Waldenses after 1848
(International Joint Seminar Osaka City University / Bielefeld University "Europe in Times of Glocalisation", Universitat Bielefeld, 2014/10/28)
6.Collective Consciousness of the Contemporary Waldenses
(International Symposium "Conflict, Co-existence, and Exclusion in European Urban Society", Osaka CIty University, 2015/03/22)
7.アルプス地域におけるプロテスタントとカトリック――宗教改革以降のヴァルド派とサヴォイア家の関係性について――
(アルプス史研究会夏合宿, 関西大学セミナーハウス彦根荘, 2016年8月3日)
8.近世ピエモンテ地域におけるプロテスタントとカトリック――宗教改革以降のヴァルド派とサヴォイア家の関係性について――
(イタリア中近世史研究会, 奈良女子大学, 2016年8月6-8日)
※ この発表は、アルプス史研究会夏合宿での発表を改変したものです。
9.現代ヴァルド派における集団意識――伝承から史実に基づく起源認識へ――
(関西イタリア学研究会, 京都外国語大学, 2018年3月25日)
10.ヴァルド派の歴史①――創設から宗教改革前夜まで――
(日本キリスト教会・府中中河原教会・公開講座, オンライン, 2021年8月19日)
11.ヴァルド派の歴史②――宗教改革参加とプロテスタント化――
(日本キリスト教会・府中中河原教会・公開講座, オンライン, 2021年8月26日)
12.宗教改革以降のヴァルド派史書にみる資本性――起源伝承の変容とその社会的影響――
(アルプス史研究会, オンライン, 2022年3月27日)
【その他】
1.【報告】Waldensians――Why were They Judged as Heretics?
(Comparative Studies on Urban Cultures 2008, Osaka City University, 2008, pp.53-59)
2.【要旨】宗教改革におけるジャン・カルヴァンとヴァルド派の関係性について
(『関西フランス語フランス文学』, 日本フランス語フランス文学会関西支部, 17号, 2011年, pp.101-102)
3.【雑文】ヴァルド派の谷訪問記
(『流域』, 青山社, 第70号, 2012年, pp.10-15)
4.【雑文】ヴァルド派のレジスタンス
(『流域』, 青山社, 第73号, 2013年, pp.21-23)
5.【要旨】La fin des Vaudois : Vue... d'Extrême-Orient
(La Valmasque, Association d'Études Vaudoises et Historiques du Luberon, vol.96, 2014, pp.11-15)
6. 【報告】Collective Consciousness of the Contemporary Waldenses
(Proceedings of International Symposium "Conflict, Co-existence, and Exclusion in European Urban Society, Osaka City University Urban Research Culture Center of Graduate School of Literature and Human Sciences, 2015, pp.22-26)
7.【報告】Collective Consciousness of the Waldenses after 1848
(日本学術振興会「頭脳循環を加速する若手研究者戦略的海外派遣プログラム」 平成24年度~平成26年度 EU域内外におけるトランスローカルな都市ネットワークに基づく合同生活圏の再構築, 大阪市立大学大学院文学研究科都市文化研究センター, 2015年, pp.373-379)
8.【報告】若手研究者派遣事業:有田豊(~2015年3月)
(日本学術振興会「頭脳循環を加速する若手研究者戦略的海外派遣プログラム」 平成24年度~平成26年度 EU域内外におけるトランスローカルな都市ネットワークに基づく合同生活圏の再構築, 大阪市立大学大学院文学研究科都市文化研究センター, 2015年, pp.217-255)
9.【翻訳】中世ヴァルド派詩編『崇高なる読誦』
(『立命館言語文化研究』, 立命館大学国際言語文化研究所, 31巻1号, 2019年, pp.251-270)
10.【翻訳】中世ヴァルド派詩編『舟』
(『立命館言語文化研究』, 立命館大学国際言語文化研究所, 34巻1号, 2022年, pp.175-195)
【競争的研究資金獲得状況】
1.2010年4月-2013年3月 公益財団法人小野奨学会
(研究課題:宗教改革期以降のヴァルド派における集団意識に関する研究)
2.2010年9月 大阪市立大学インターナショナルスクール若手研究者等海外派遣プログラム(日本学術振興会「組織的な若手研究者等海外派遣プログラム」)
(2010年9月1-11日:イタリアのヴァルド派文化センター Fondazione Centro Culturale Valdese における資料蒐集)
3.2013年3月 大阪市立大学インターナショナルスクール若手研究者等海外派遣プログラム(日本学術振興会「組織的な若手研究者等海外派遣プログラム」)
(2013年3月3-10日:アメリカ合衆国のイリノイ大学で開催されるシンポジウムに出席し、研究発表を行う。また、シカゴ市を視察し、都市文化・都市建築・都市計画に関する実地研修を行う)
4.2014年4月-2015年3月 EU域内外におけるトランスローカルな都市ネットワークに基づく合同生活圏の再構築(日本学術振興会「頭脳循環を加速する若手研究者戦略的海外派遣プログラム」)
(研究課題:19世紀以降のヴァルド派における集団意識の形成と保持)
5.2019年4月-2023年3月 日本学術振興会「科学研究費助成事業」若手研究(19K13152)
(研究課題:中世ヴァルド派の教理に関する文献学的研究――写本の解読と翻訳――)
6.2020年4月-2023年3月 日本学術振興会「科学研究費助成事業」基盤研究(B)(20H01340)
(研究課題:中近世アルプス地域の空間的・社会的モビリティー:境域の政治・宗教・社会の動的展開)